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2023.08.17

パワーリハビリは筋トレではなく運動学習!

ピアニストがどうしてピアノを上手に弾けるのか。

その答えは「運動学習」にあります。

これは、高齢者が再び歩けるようになる原理や歩行スピードが早くなる原理とも同じです。

 

私たちが背筋を伸ばすことができるのに、なぜ日常では猫背の姿勢をとって歩くのでしょうか?

これには、私たちの脳の中に存在する「運動の記憶」が関係しています。

特に、脳の海馬という部位に「記憶された運動パターン」が保存されており、

私たちが歩く際には、この記憶されたパターンが参照されるのです。

 

具体的には、私たちが歩くときに、以前に学習した歩行のパターンが海馬から取り出され、

神経系が活動して筋肉に指令を出します。

 

例えば、私たちが前かがみの姿勢で歩く習慣があれば、

その歩行のパターンが再現されるわけです。

 

これは、ピアニストが毎回同じようにピアノを弾くことや、

一度覚えた自転車の乗り方や水泳を忘れないのと同じ原理です。

ピアノを初めて触れたときは、私たちの指には運動パターンがまだできていないため下手です。

しかし、繰り返し練習することで、指の動きのパターンが脳の中で徐々に形成され、上手く弾けるようになります。

習字もなんどもお手本をなぞることによって、文字の書き方を覚えて、

いずれ手本がなくても美しい字が書けるようになりますよね。

それと同じことなんです。

 

高齢になると、筋肉や姿勢に変化が起こり、

前かがみの姿勢や狭い歩幅の歩行が日常的になることも。

 

このような変化は、脳の海馬に新しい「歩行パターン」を保存させ、

背筋や膝、股関節の筋肉の動きが制限されることで

さらにその姿勢を強化してしまう悪循環を生むのです。

 

パワーリハビリは、この悪循環を断ち切り、良い循環へと導くためのトレーニングです。

6台の専用マシンを使用して、筋肉の動きを再活性化する「動作トレーニング」を行うことで、

運動の記憶も更新されます。

この結果、利用者の立ち上がる動作や歩行能力は、

ピアニストが技術を磨くように向上していくのです。

 

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