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2022.01.29

握力を測ると足の筋肉量がわかる?!

65歳を超えると3人に1人が、年に1回以上転倒するという統計があります。

 

転倒は特に75歳から急激に上昇し、この転倒が増加する75歳ごろから、足の付け根の骨折(大腿骨頚部骨折)も急激に増えてきます。

その原因は、コードや段差につまずくなどの「偶発の環境要因」が30%ほど関係しています。

しかし、17%ほどは「歩行やバランス障害、筋力低下」といった身体虚弱が原因となっています。

転倒は「骨折」や「外傷性脳出血」などの原因にもなりますが、「筋力低下」や「バランス障害」などの結果、転倒が生じるとも言えます。

 

では自分の下半身の筋力の低下をどう調べたらよいのでしょうか?

一番簡単な方法が、握力を計ることです。

 

これは握力と年齢の関係を表したグラフです。

実は下肢の筋力の低下は、握力と相関すると言われます。

50歳を超えた頃から、男性では年平均0.43Kg、女性では0.23Kgずつ低下していきますが、

通常の低下以上に筋力が低下してしまう状態を「サルコペニア」(加齢性筋肉減弱症)と言います。

 

サルコペニアとは「加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下」と定義されていて、「身体能力」の低下を含めて3段階に区分します。

①単なる「筋肉量」の低下だけのプレサルコペニア

②「筋肉量」の低下に「筋力」または歩行速度などの「身体能力」の低下がみられるサルコペニア

③「筋肉量」も「筋力」も「身体能力」も低下した重症サルコペニア

 

握力としては、男性で25Kg、女性で20Kg以下を、筋力低下の目安としています。

 

また歩く速度も下肢の筋肉が衰えているかを計る目安になります。

若年男性の平均歩行速度は1.5~1.6m/秒で、0.8m/秒以下になると、身体能力の低下と考えられます。

横断歩道は1m/秒の速度で渡りきれるように設計されているので、横断歩道を一回の信号で渡りきれなくなるようなら要注意となります。

 

実際に、サルコペニアであると考えられる人は60~70歳で5~13%、

80歳を超えると11~50%に及び、実に2人に1人が下肢筋力が低下している可能性があることになります。

 

サルコペニアを回避するためには、パワーリハビリを通じて運動を習慣化することや、ビタミンDなどを補充することが重要です。

 

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